「不便」を逆手に取った過疎の村のユニーク施策
「現状維持」っていうのは、
変化を嫌う脳みそにとってはいいこと。
でも現状維持=成長がない=退化でもある。
少子化で高齢者の多い地域ほど、
そういった停滞感を抱えてしまいやすい。
問題は、大学生でもその傾向があること。
とても恐ろしい。
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「ヤマナシクエスト」の
「“にぎやかな過疎”のにぎやかな村長」
(2021年11月19日放送)を見た。
過疎地でも、交通が不便でも、若者がどんどん集まる施策を知ることができる。
地域を引っ張るのは、「自分の頭で考え、すぐに行動できる人」。
島根県に限らないけど、とかく「交通が不便」で、「若者の流出」が地域の問題として言われている。
で、大抵は「じゃあどうするか?」「自分ならどうするか」という発想に至らず、思考停止に陥っている。
何をどうしたら分からないから、「取り敢えず現状維持」で、「誰かが何かしてくれるのを待っている」。
そんな地域に明日はないでしょと思う今日この頃。
今回取り上げられている山梨県小菅村では、「タイニーハウスプロジェクト」が行われている。
全国から建築デザインのアイディアを募集して、選ばれたものは実際に建設する。
一軒当たりおよそ600万円の予算で済むという!
持ち家が富の象徴だった時代から、
シンプルな生活、好きなものに囲まれた生活、自給自足に価値を置く時代への変化にマッチしている。
地域を引っ張るのは、「自分の頭で考え、すぐに行動できる人」。
施策そのものより、
地域の問題を自分ごととして考えられるか、フットワークの軽さと柔軟性が
ここでのキーポイントになる。
「問題を解決する」って考えると、スケールが大きすぎて思考停止に陥ってしまう。
だから、「それを少しでも軽減していくには?」「やれることを、やれる範囲でやっていこう!」っていう思考癖をつけるといい。
結局、頭の中で考えても分からないから、さっさと「やってみて軌道修正する」スタンス、フットワークの軽さが成功の秘訣なんだ。