「限界集落」の挑戦・コロナ禍を新アイデアで乗り切れ!~宮崎県・美郷町~
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「みやざき熱時間」の
「ふるさと渡川を未来へ~挑み続ける山里の人々」
(2021年1月15日放送)を見た。
宮崎県美郷町渡川(どがわ)集落は、限界集落とされる一方、ユニークな地域おこしで注目を集めているという。
たとえば、コロナの影響で恒例の秋祭りが中止になったことを受け、伝統の神楽をライブ配信。
身体が弱って、地元に帰るのは困難という人にも嬉しい企画だと思う。
wifiの問題なのか、テスト配信が失敗したとき、テキトーなものは見せられないということで、場所を移したりしていた。
島根にも石見神楽はあるけれど、ここで出てきた神楽は何神楽っていうんだろう?
と思って調べたら、そのまま「渡川神楽」というらしい。
石見神楽の場合、一着あたり数百万円はする衣装など、やたら派手で、火も使うとなると場所も限られてくる。
それに対して、この渡川神楽は、普通の手狭な公民館でもできるし、敷居が低いからこそ、
フットワーク軽く、いろんな新しい挑戦ができるのかもしれない。
(石見神楽はちょっと保守的な人が少なくないと聞く…)
また渡川では、朽木を生かした循環型のコメ作りや、
外から来る若者が宿泊できるシェアハウスづくりを始めた林業家がいるという。
宮崎の豊富な林業。
そこで朽ちた木を再利用して、稲作の肥料にするという試みは、まさに地域内循環。
地元の大学生もインターンシップとして参加させて、若者の発想を取り入れる柔軟性も感じられる。
これも東京じゃあ真似できないね。
SDGsの取り組みといっても、東京だと、せいぜいカフェのストローを紙製にするとか、レジ袋有料化くらいなもんだけど、地方はもう、周りを見渡せばヒントや材料だらけだもんね。
そこらへんに落ちてるもの、かき集めればいくらでもタダで手に入るもの。
これらの使い道に頭を使えば、それだけで「地域の個性を活かしたまちづくり」になるんだな。
それに、東京出身者からすると、「故郷を思い出す」伝統的な文化や食べ物があるっていうのは、やっぱり羨ましい。
その感覚は一生味わえないと思うと余計に。