読書記録

『新地域産業論ー産業の地域化を求めてー』を読んで

伊藤正昭著『新地域産業論ー産業の地域化を求めてー』を読んだ。

産業連関分析を専門にしている以上は、地域と産業の関係をめぐる議論がどれくらい進んでいるのかを知る必要はあると思って。

この本を読んで、産業集積、地場産業、学習地域、中小企業のネットワークなど、先行研究や政策の総論を知ることができたように思う。

見た目のゴツさに反して、比較的わかりやすい文章で書かれているのも特徴的。

ゼミのテキストとして使っても、次の研究の手がかりとして参考にしてもよさそう。

大量生産・大量消費の時代を過ぎ、多品種少量生産の時代ならではの課題。

地域の中小企業は、いかにして「企業間ネットワーク」を構築していくべきか。

なぜ「企業間ネットワーク」が求められるのか。

その全体像をこの本で把握したうえで、脚注の文献リストから、各々の問題関心を掘り下げるとよいかも。

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