『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』を読んで
馬田隆明著『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』を読んだ。
仕事をこなすとき、アイディア出しをするときなど、
私たちは日常的に、「ふわっと」「漠然と」「ピンとこない」まま、なんとなく動いていることがある。
「解像度」が高くないと、根本的に大事なこと、一番力を入れるべきポイントは分からないまま。
「なぜこんなことをしているのか」「どこに向かっているのか」。
そこを理路整然と、自分も相手もすっきり頭に入ってくるようなかたちで主張できる人って、少ないのではないか。
ここに、「解像度」を上げる意義があるように思う。
『イシューからはじめよ』がベストセラーになってから、
こういう「イシュー」思考の重要性は広まったわけだけど、
恥ずかしながら、読もう読もうと思って、私はまだ読めていない。
でも本書を読んで、「次に読むのは『イシューからはじめよ』にしよう!」と思った。
「解像度を上げる」というのは、「深さ」「広さ」「構造」「時間」の視点をもち、
本書の「型」に沿って、「課題」と「解決策」に取り組むということらしい。
これはたしかに、ビジネスのみならず、研究でも勉強でも大事なことだし、私も本書の「型」を実践していきたい気持ちでいっぱい。
でも本書は、ビジネス、特にスタートアップ企業向けに超実践的に書かれたもののようで、
私個人の研究諸々に応用して考えるのはちょっと大変そう。
まずはもっと普遍的に、様々な局面に通用する『イシューからはじめよ』を読んで、
ベースの理解を深めてから、この本を読んで実践した方が学びが多いのかも。
なんて思っているところ。
とはいえ、本書の前半にあたる第一ステップ、「課題の解像度を上げるー「深さ」」のところは、今すぐにでもできそうだし、学びが多い。
それ以降の「広さ」「構造」「時間」のところは、おいおい読みながら実践していくのがいいのかも。