研究ノート

お茶会企画

実は今、お茶会を企画している。

島根に来て数ヶ月が経ち、ここって、
いい意味で「ほのぼの」しているんだけども、
経営者としてはとても残念だなぁと思うことが多々ある。

マーケティング感覚がそもそもなくて、
広報とか集客の技術もなくて、
視野狭窄に陥ってるのが素人にも伝わってくるお店が多い。

それは、後継者不足で、
年配の方が頑張ってるからでもあるとは思う。

で、マーケティング感覚がないとか自覚している部分もあるけど、
どうしたらいいか分からないっていうお店とか企業がほとんどじゃないかなと。

それに対し、東京に住んでいると、
常に競争に晒されてるし、情報も入ってくる。

だから自ずと、そういう課題があるなら、
「セミナー・本で勉強しよう」とか、
「誰か詳しい人に聞きに行こう」っていう発想に至りやすい。

しかも、街中至る所で、すんごいクオリティーの広告をもう日常的に目にする。

駅とかもう、基本的に動画広告だし。電車の中でもホームでも。

それからアルバイトにしても、
近所にはライバル店ばっかりだから、創意工夫が必要になってくる。

私は学生時代の5年半、整体のアルバイトをしていた。

なんでかっていうと、流れ作業っぽい飲食店よりも、
一人ひとり丁寧に接客するのがやりたかったから。

それから当時、最低賃金がまあ低い土地に住んでいたのもある。

で、時給高いとこないかなと思って、
ほぐし系というか、個人事業主のセラピストに。

大阪発祥の黄色いチカチカした派手な看板のお店。

そこで2年くらいベースができたので、
後半は接骨院とか整体院とか、より専門的なお店でも働いた。

で、接客のサービスだけじゃなくて、
世間話から相手の日常生活の情報を引き出して、
それが身体の症状にどんな影響があるのかをイメージしたり。

まあ、そうやって色々工夫しないと指名も取れないし、
お店のリピート率も上がらないわけで。

そういう感じで、都会で働いたり住んだりしてると、
いやでもある程度マーケティング感覚は養われやすい。

だからもう、島根に来てから、こっちとしてはすごくモヤモヤする。
ツッコミどころ満載というか。

住んでいる場所が違うだけで、
アクセス面とか若者の多さとかの条件だけじゃなくって、
学びの機会とか価値ある情報の入手しやすさが全然違う。

で、こういう問題を解決するには、
定期的に東京とか海外に視察するのが一番だけど、
それはやっぱり現実的ではないし。

なので、東京で活躍するビジネスマンを読んで、
セミナー・ワークショップをやったらいいんじゃないかなって。

たとえば、学生と地域の方が交流しながら、
チラシとかポスターとかパンフレットを作ったり、
観光マップとかPR動画を作ったりできたらいいなあと思って、
まずはお茶会みたいな、ちょっとラフな感じでスタートしたいなというのが、
今回の企画。

こういう活動って、学生にとっても、
就職先が民間であれ行政であれ、長期的に役に立つと思う。

よく東京は、アメリカの10年遅くて、
地方は東京の10年遅いって言われるけど、
逆にいえば、東京の最先端の戦略は、
地方で誰もやっていないってことだから、
それを地方で実践するだけで独り勝ちも可能なんじゃないかと。

コロナは心配だけど、
小分けしたお菓子とかジュースも用意しようと思ってる。

現時点で、市の観光協会会長、市役所職員、ボランティアガイドの方々が7人前後参加予定。
はてさて、学生はどれくらい来るかしら。

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