ネットで少量多品種の魚を直送
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「明日へ 支えあおう 復興サポート」の
「放射能汚染からの漁業再生 ~福島・いわき市 part2~」
(2015年7月19日放送)を見た。
山口県萩市の大島のとある船団では、
全国の飲食店などに魚を直送する取り組みが行われている。
ここも浜田と同じく、主要産業が漁業であるにもかかわらず、
高齢化と後継者不足、乱獲による漁獲量の落ち込みに悩んでいた。
獲った魚の95%はアジやサバで、その残りの5%の少量多品種な「混獲魚」を扱っている。
その単価は2倍近くに上がったという。
さらに、こういった取り組みに共鳴した若者のIターン促進や、後継者獲得にもつながっている。
なるほど、市場では卸せない「未利用魚」の売り込みは、
卸売業の方々がやっている事例をみてきたけれど、ここでは船団からダイレクトに。
卸を通さないが故の軋轢を避けるためか、
それとも最初から「混獲魚」狙いなのかは分からないけれど、
漁業の新しい取り組みを発信していけば、
それに共感して集まってくる若者もいるっていうのは大きな気づきだった。
「どうせイマドキ漁師なんか目指す人いないもんね」っていう諦めに似た感覚で、
現状をほっぽりだしてはいけないんだね。
「なんか新しいことやってる!スゴイ‼」
「孤独感なんか忘れるくらい、地域の人とのつながりを感じる。
なにかあったらすぐに声をかけてくれる、やさしい人たちに囲まれた生活」
これだけで、神奈川やら香川から若者が来ちゃうんだからね。
地域の未来を考えた取り組みも大事だけど、それを発信していく、知ってもらうことも大事。
やっぱりビジョンは人を引き寄せるんだなぁ。
とはいえ、漁師さんだけでネット販売やら営業やらは厳しいから、
ある程度のビジネス感覚をもった頭脳派の人がいるかいないかって、大事よね。
できることなら、県大生からそういう人が出てくるような教育がしたい。