ハタハタの共同操業で再生した漁村
奪い合いより、共有し合うほうが、長期的なメリットは大きい。
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「明日へ 支えあおう」の
「放射能汚染からの漁業再生 ~福島・いわき市~」
(2014年6月22日放送)を見た。
秋田県にかほ市は、ハタハタ漁で有名。
金浦(コノウラ)漁港では、資源保護のため漁獲量を抑えたという。
そのため、漁師間の競争が激化し、無理な漁を続け、怪我をしたり亡くなる漁師も。
さらに、競争に勝てない高齢の漁師もいて、収入の格差が広がったみたい。
そんな雰囲気のなかで仕事しても、ストレスがたまってしまう。
そこで、水揚げ量一、二を争う2人の漁師が、利益を平等に分け合う共同操業を提案。
みんなで一緒に漁に出て、利益も平等に分配しようという。
過度な競争はなくなり、危険な漁に出る必要もなくなる。
トップ2人の漁師は、以前より収入が半減したものの、港全体に明るい雰囲気が広がったのを感じたという。
さらに、共同で新しい機械を導入したことで、魚の品質も向上し、少ない漁獲量でも利益が出るように。
若い漁師も入ってくるようになり、年配の漁師から若い漁師へ技術の伝承も行われるようになった。