出身者で作る青年会が支える集落
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「どんとこい!人口減少」の
「おらほの村は何守る?」
(2017年3月20日放送)を見た。
富山市の大長谷地区にある青年会のメンバーには、実際にそこに住んでいる人がいないという。
その多くは、集落から車で1時間以内のところに住む、集落出身者。
この青年会が生まれたきっかけは、里帰りした若者たちが集落のお祭りで意気投合したこと。
その後、お祭りや運動会の運営など、1年を通じて地域に関わるように発展してきたという。
さらに、母のところを毎週のように訪れていた方は、住民では担いきれない消防団員としてサポート。
進学や就職で、必然的に集落を出ても、
「なくなってほしくない」「恩返しがしたい」という思いで、「関係人口」が活躍している。
集落のおじいちゃん、おばあちゃんも、目がキラキラして生き生きしていた。
ここで登場する青年会のメンバーは、かつての「若者」がもっと大人になった、ミドルエイジ層という印象。
30代以下の人は見当たらなかった。
それでも、経験値を積んだ「青年」たちが、知恵を出し合って地域を盛り上げてるんだもんね。
東京だとまだまだ感じないけど、過疎地域に若者が一人いるだけで、高齢者の気分も全然違うんだなと、島根に来て思うようになった。
だからこそ、移住政策があちらこちらで激しい戦いを繰り広げているのだけど、「囲い込み」は勝者と敗者を生み出すことになる。
そうじゃなくて、一つの地域にどっぷりじゃなくて、一人の人間があっちこっち行き交う方が、結果的にたくさんの地域が盛り上がるだろうし、お金も動くんだろうな。