地域の物語をつむいでふるさと再生-復興支援から地域再生へ-
被災地だからこそ、助け合いの精神が強固なものとなり、その逆境をバネに「地域づくり」へと昇華させていくこともある。
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「ふるさとグングン!」の
「みんなで描くふるさとの未来~福岡県朝倉市~」
(2019年10月20日放送)を見た。
2017年7月の九州北部豪雨で被害を受けた福岡県朝倉市。
長期避難世帯にも指定され、住民は、近隣の別地区に移り住むことに。
農家の井手さんは、避難先から車で1時間以上かけて通いながら、栽培をおこなっている。
さらに、家屋や田畑だけでなく、地域の楽しみの場も失われてしまった。
このまま逃げちゃいけない、頑張っていきたいと語る井上さん。
(このあと訪れるコロナのことを思うと、心配になる…)
それから、ある若いボランティアたちは、災害支援から地域づくりへとシフトしつつある。
たとえば、共同農園づくり。
どこの地域もそうだけど、高齢化に伴い耕作放棄地が増加するなか、みんなでつくる農園の意義は高い。
学生ボランティアとふれあって、高齢者たちも嬉しそう。
学生にとっても学びが大きいみたい。
あとは、泥をかぶって使えなくなった水田にコスモスを植える取り組み。
景観がよくなるだけでなく、特産品作りにもつながる。
ビタミンAが豊富に含まれるコスモスを混ぜて、ドレッシングを作っているんだとか!
(すごい発想力だなあ。荒れた土地に花を植えるだけじゃなく、それを特産品にするなんて)
「乙女の花ドレ」というらしい。
彩りも鮮やかで、道の駅では人気みたい。
そんなわけで、「被災しても、こんなことができるよ!」というお手本のようなお話。