NHK地域づくりアーカイブスより

地域の特産品を利用して新しい雇用の場を

「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「あの日 わたしは~証言記録 東日本大震災~」の
宮城県南三陸町 金藤克也さん
(2018年7月30日放送)を見た。

震災後のボランティアがきっかけで、首都圏から南三陸町に移住した金藤さん。

問題意識として、「若者が出ていってしまう」のをどうにかしたいという思いから、地域に雇用の場を作ろうとした。

最初は、オーストラリアみたいに、津波の跡地で羊の牧場を開始。

ところが、オーストラリアの牧草は東北の冬を越せないことが判明した。

そこで挫けることなく、金藤さんは次に、使い道もなく大量に捨てられていたワカメの茎に目をつけた。

乾燥・発酵させて、羊の餌にすることで、肉の臭みを消し、うまみが増すという。

こうして経営が軌道に乗り、Uターンしてきた若者が楽しく働く場となった。

一度トライしてダメでも、また次に挑戦する精神やエネルギーは、地元の人にとっても刺激になるんだろうな。

問題意識だけならみんなある。
差がつくのは、そこから何度もトライ&エラーを重ねるフットワークの軽さがあるかどうか。
そういう人は、地域にとって貴重な人財になる。

こんな風に、「地域のためにどうにかしたい」という、よそ者の思いが形になっているケースを聞くと、勇気が出る。

思いつきでもなんでもいいから、ちょっとアクションしただけで反応が見えやすいのは、小さな地域の特権だよね。

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