地域を元気にする「起業誘致」
「地域のために」行動できる人って、当たり前だけど、その地域にとって大事な存在だから、みんなでサポートできたらいいよね。
今回は、「地域のために」行動できる人を、全力で「サポート」する重要性について。
地元で「創業者精神」を高めるための取り組みを知ることができる。
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「さんいんスペシャル」の
「“起業”誘致のまち ~密着 江津ビジネスプランコンテスト~」
(2020年2月7日放送)を見た。
かつて製造業で栄えた島根県の江津市は、浜田市のお隣さん。
リーマンショックの影響で、工場の撤退が相次いだという過去をもつという。
そこで、企業誘致ではなく、「起業誘致」を目指すことに。
市内外から、江津で起業してくれる人を支援する体制として、ビジコン「Go-Con 江津市ビジネスプランコンテスト」を毎年開催しているそう。
地域のビジコンなら、浜田でもよく聞くし、そこまでは普通かなと思ったら、そのサポート体制や本気度合いが凄まじい。
実際に参加したことがないので分からないけれど、この手のものって、アイディア出しで終わるのかなって思ってた。
でもこのビジコン、事前に勉強会を何度か開催して、地域住民の生の声だったり、経営者やコンサルによるブラッシュアップも行われるそう。
地元の商工会議所や信用金庫など各機関との連携サポートもあるので、コンテスト優勝者の事業継続率は、なんと100%、廃業ゼロらしい!
というか、こんなにも、「地域のために」行動できる人&そういう人たちをサポートする人たちが集まるなんて。
浜田にもいるかなあ。いるよねと思いたい…。
(あとちょっとびっくりしたのは、ここに出てくる信用金庫の方が知り合いだったこと)
この「Go-Con」、私も聞きに行きたい~~。次回はいつだろうか。
今度学内のビジコンを見に行くので、その際は、「その先」を想像することから始めたい。
サポート体制を整えることで、一人で立ち上げようとするより、確実に「ビジネス」につながるんですね。
アフリカのことわざで、「速く行きたいなら一人でいきなさい。遠くまで行きたいならみんなで行きなさい」っていうのがあるらしい。
ということで今回は、地元で「創業者精神」を高めるための取り組みとして、とても参考になった。
ちなみに「企業誘致」は、大都市に本社をもつ企業に対して、補助金や税制面で優遇することで、工場を立地してもらうケースが多い。
一見、「地域の雇用が増えて、お金が回っていいじゃん」って思うかもしれないけど、全然そんなことはなかったりする。
まず、立地したのは「工場」なわけだから、ただの生産拠点。
そこからまた別の工場に回して、加工は別の地域が担うこともある。
いわゆる通過点でしかないので、そこで発生した利益分は、東京本社に回収されて、各地の工場にトリクルダウン(したたりおちる)するのが実態。
工場での雇用といっても、大抵は非正規雇用だし、下手すると、もっと賃金水準の低いところから人を連れてくるケースもあったり。
で、ただの生産拠点だから、なにかのきっかけで簡単に撤退する可能性も十分あると。
地元にしてみれば、環境コストや補助金のコストを支払ってるだけ損、っていうことを、まず知る必要があるよね。
未だに企業誘致を推進しようとしてる地域もあるなかで、江津は進んでるなあ。
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