小テスト
私は、小テストを講義に取り入れることが多い。
その際、問題になるのは、
- 成績評価に入れるか入れないか
- 予習として課すか復習として課すか
- 問題文を書き写しさせるかさせないか
やはりやるからには、学生もそれなりに覚悟が要るので、「頑張った分は成績に反映してほしい」と考える学生は多い。
こちらの本音としては、単位をモチベーションに学問なんかやらんでほしいのだけど。
まあ、大学のシステムが単位ありきなので仕方なし。
それから、いきなり学習するより、予め授業の内容やキーワードにアンテナを張ることで、学習の効果が高まるという話はよく聞く。
なので、授業の最初に小テストを課すのがよいと考えている。
でも人によっては、復習がてら問題を解きたい人もいるだろうという問題。
そして、問題文の書き写し。
単純に、○✕とか選択式の問題に答えるだけだと、当てずっぽうでもいけちゃうわけで。
手を動かして書くという「運動」が伴うと、そのぶん頭を使うし、記憶の定着にもつながる。
(実はこれ、私が自動車教習所で実感した経験にも基づいている)
ただ、そこに意味を見出だせない学生にとっては、「成績評価にも入らないし、こんな負担を強いられてるのに意味がない!」というクレームにつながることも。
以上のことをふまえて、試行錯誤しているところ。
たとえばオンデマンド形式の授業の場合、問題文書き写しの指示・推奨をしても、テキストで調べながら、WEB上で回答して済ませる学生が多くなる。
それでも、学生たち本人は、学習面での効果を実感していた。
ということは、普通に、問題文を書き写しせず、評価に入れずの形式でもよいということかもしれない。
要は、テキストで各自調べながら解けるとよいということ?
「成績に入れて欲しいという意見はあるけれど、少数派といえば少数派。
小テストを成績に入れる形式にするとした場合、予習として課すのは厳しくなる。
まだ学習していない内容で評価するのは憚られるから。
(テキストを指定していない科目では、予習も困難)
そうなると、前回までの学習内容を出題範囲とすることに。
この場合、差が出やすく、成績の評価は楽。
でも、ずっと低い点しか取れなかった学生は、何人か諦めてレポートを出さなかった。
私のやり方が悪いのだろうけど、このときは、学習定着度としても、あまり効果がなかった。
なので、小テストは、授業の最初に、その日の内容を出題範囲として、実施する(成績に入れない)のがよいのかなと。
ということで、来学期はそうしてみる。
問題文書き写しにしようかな。