とある大学教員のひとこと日常広場

自分のために、自分を大事にする選択

国公立大の入試において、

前期入試ではちょいムズの第1志望大学、

後期入試ではランクを下げた大学

を希望するのが一般的。

私も、静岡大学の後期入試を受験したのが10年前。

私の予定では、もちろん前期入試で受かっているはずだったので、後期入試を受験するメンタルなんて残っているわけもなく。

もう屍のような精神状態だった。

しかも、当時の私は心理学をやりたかったのに、なぜか後期入試では経済学科を選択。

(たしか5教科6科目で受験できる国公立大が少なかったから)

テキトーに選んだので、受験で初めて訪れた静岡大学。

たしか小論文だけでよかったはず。

後期入試は前期で受かった人はもちろん、メンタルがもたなかった人も辞退すると聞いていたけど、あまりに受験者が少なかった。

各教室の閑散具合からいって、これは定員割れかも!と冷静に判断した私。

案の定、それで合格。

でも、入学後1年ぐらいは不本意入学の気分が抜けず、ふてくされていた。

「心理学がやりたかったのに、なんで経済…?」って。

でも、地域経済学だけは面白いと思えた。

それだけで大学院にまで行き、経済学の大学教員になるなんて。

人生ってほんと、分からない。

ここで得た私の教訓は、

自分が夢と思ったものは、夢とは限らない。
たとえ望まない結果が得られても、すべては最善に向かっている。

ということ。

そのときそのときベストを尽くしていけば、「最善」に導かれるということを信じられるって、恵まれてるんだな。

いまは信じられないかもしれないけど、「最後まで闘うことで得られるものは、人生の宝物になる」と、10年前の私に伝えたい。

既に受かっている滑り止めで妥協するか、

最後まで粘り、後期入試を受験するか。

自分のために頑張ることを選択できたなら、その先にきっと、自分を誇りに思う日がくるよ。

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