認知症になっても安心して暮らし続けられる街
田舎でこそ上手くいく、「地域包括ケアシステム」。
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「ハートネットTV」の
「シリーズ どうなる?私の介護保険 第3回「地域包括ケアシステムって何?」」
(2014年5月8日放送)を見た。
静岡県富士宮市は認知症政策の先進地らしい。
(学部時代、静岡県に住んでいたのに、知らなかった…)
富士宮市の根底にあるのは、「地域包括ケアシステム」。
これによって認知症患者は、病院や施設に入らなくても、地元で普通に生活できる。
40代で認知症と診断された石川さん。
精神神経科の先生も、医師としての立場からできることの限界を認識していて、
「周りの人たちを巻き込む」姿勢がとられている。
先生が石川さんに紹介した地域包括支援センターでは、
マンツーマンで対話しながら、認知症患者にとってベストの道を模索している。
世話好きで、父の介護の経験もあるという石川さんは、センターの勧めから、介護施設で働くことに。
その縁で、ボランティア団体が行う認知症の人のためのスポーツイベントなどにも参加した石川さん。
石川さんの周りには、病院、地域包括支援センター、介護施設、ボランティア団体というサポート体制ができている。
「仲間がいる」、「孤独じゃない」と本人が感じられる環境づくりは、
そう簡単なものではないのかもしれないけれど、
こういう実例があるということは、やっぱり工夫次第なんだなあ。
島根も、スーパーやコンビニの店員さんですら、「心で接している」ように感じる。
ゆったりとした時間軸のなかで、一人ひとり丁寧に接する文化は、地方だからこそなのかも。
とすれば、都会よりむしろ地方の方が、「地域包括ケアシステム」は馴染みやすいといえる。