とある大学教員のひとこと日常広場

8月15日 終戦記念日

77年後のこの日に、「この世界の片隅に」の映画版をHuluで観た。

何年か前に、テレビドラマ版を見てはいたけど、
結構忘れているもので、
しかも広島弁のオンパレードで、
冒頭はほとんど聞き取れなかった(笑)。

2時間にまとめるのは無茶じゃないかって量が、
きれいに要約されている印象。

だから、
ひとことひとこと、
ひとつひとつのシーンに重みがあったけれど、
ちょっと油断すると
さらっと流して観てしまいそうだった。

たった一回で理解するのは大変というか、
惜しい感じがしたので、
やはりこれは原作を読まねばならんのかしら。

でも特に重要な場面は、
抽象的に、力を入れて描かれていて、
これは何度見ても心が揺さぶられてしまうなと。

第二次大戦を舞台にした作品を観るのって、
日本人なら誰もが
ちょっと勇気が必要かもしれないけれど、
やっぱりこういう時間は必要だよね。

でもこの作品は、
へんに重々しく悲劇的に描いて
煽ってくることはなくて、
そこが好き。
戦争ものが苦手な人でも
ちゃんと観られると思う。

「かわいそう」で終わらすんじゃなくて、
この先の未来を生きる自分の人生に責任をもとう
って、思う。

犠牲者のうち3分の2は、
武器を持たない無抵抗の一般市民だったと言われる第二次世界大戦。

現代ではそんな戦争も珍しくはなく、
ウクライナに想いを馳せるばかりであります。

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