島に眠る宝を見つけて商品開発
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「目撃!日本列島」の
「ジャムの香りに導かれ」
(2015年11月7日放送)を見た。
過疎が進む瀬戸内海の周防大島。
そこに、平日にも関わらず多くの客を集めている一軒のジャム屋がある。
都会から移住した元サラリーマンの松嶋さんが、島の新鮮で種類豊かなフルーツに可能性を感じて始めたそう。
松嶋さんの店の成功に嫉妬&半信半疑だった島の人々も、その埋もれていた価値に気がつき始めた。
現在は、島の産品や伝統食を生かしたパンやもちなど、商店主たちは新製品の開発に協力したりしている。
とはいえ、地元の味にこだわって作ると、どうしても価格が高くなる。
そんな不安の声に対して、松嶋さんは、
「やってみないとわからない。うちのジャムも、やってみないとわからないところから始まった」と。
そうしたら思いの外、パンが売れていく。みごと完売。
「ちゃんとしたものを、ちゃんとした商品として作って、ちゃんと説明するのがいちばん大事」と松嶋さんは言う。
(真理だわ…)
よそ者目線で、「この島には、人を惹きつけるものがある」という松嶋さんに対して、
島の人は、着眼点が違うというか、盲点というか、勉強になるようで。
そうやって松嶋さんの周りには、「島の宝」を探す人が増えていったそう。
たとえば、とある餅屋の店主は、島の蜂蜜を使ったスイーツを考案した。
「やり方はいくらでもあって、探せばいくらでもやりようはある」。
そういう発想は、よそ者だからこそ起こせる風なのかもしれない。
私も同じ「よそ者」として、松嶋さんのようになれたらいいな。
地元の人の心と思考のブロックを解除する方法は、結局のところ、「信用」「信頼」なのかも。
松嶋さんの場合は、それを「背中で語った」わけだ。
都会でもまれたサラリーマンならではの方法だな。