障害者の能力にあわせた仕事を作る
「NHK地域づくりアーカイブス」にて、
「@okayama」の
「ともに働く ~障害者の解雇から考える~」
(2018年12月14日放送)を見た。
障害者が支援を受けながら最低賃金以上で働くことができるという「A型事業所」。
一方で、助成金目的で不適切に運営しているケースもあるとして、国は規制を強化しているみたい。
障害者のことを考えながら、それでいて収益も出すのは、そう簡単なことではない。
そんななか、接客が得意な人を雇用して、クリーニング店の経営を安定させている事業所があるという。
本人が持つ能力や意思を鑑みて就職が決まるのは、健常者でもそうでなくても本来は同じはず。
そのために「見極めをつけてあげるのも福祉的サポートのひとつ」という言葉を、言葉のままにしていないのがすごい。
反対に、障害者の能力から仕事を生み出している事業所も。
そこでは、障害をもつ本人たちから仕事の企画をコンペで募集している。
能力とか才能とかは、健常者と同じように持っているけれど、それを表現できないという問題。
そのために、障害者の個性を引き出しつつ、事業としてきちんと収益を出すお手伝いをしている人がいるんだね。
彼らの作品を企業にレンタルする事業では、企業としても、イメージアップにもつながるとか。
歴史的な偉人や芸術家に精神病患者も多いようだし、アーティスティックな仕事とすごく相性がいいのかもしれない。
うつ病患者の職場復帰の問題もよく聞く。
私も研究中毒でうつになりかけたことがあるから、決して他人事ではないと感じる。
ほとんどの人間は何かしらの精神病にかかっているとも言われるし、いろんな本も出ているから、
理解は広まる方向に向かっている…はず?
サポートして「あげる」立場として彼らを捉えるのではなく、対等に、
一緒に事業をおこなっていく相手として接するのが当たり前になる時代もくるのかな。