研究ノート

本社の扱いにご注意

本社の研究をしていて、何年も知り得なかったすごい話を聞いてしまった。

それは、「本社」が工場や販売店と併設されている場合、「本社」として扱われるのかという問題。


「本社」として扱われる場合→広義の本社
「本社」として扱われない場合→狭義の本社
とする。

じゃあ公表されている本社の統計は、どちらに該当するのか。

まず、広義の「本社」は、
経済センサスの「単独・本所・支所」別データが当てはまるらしい。


この場合、トヨタの「本社工場」とか、
銀行の窓口がくっついてるタイプの本店は、
工場ごと、窓口ごと、「本社」として扱われることになる。


たとえ近所でも、本社と工場が道路を挟んでいたりする場合は、
「本社」と「工場」として別々に扱うらしい。

「本社」というと大企業の大きなビルをイメージするけれど、
時々「あれ、この地域、意外と本社の生産額大きいな…」というときがある。

でもこれは、
美容院とか個人経営のオーナーが
2店舗以上展開しているとき、
必ずどちらかを「本所」として選択させているのが影響しているらしい。
(だから「本所」なのに、オーナーの「自宅」というケースもあるもよう)

それは…どうなんだい。

一方、狭義の「本社」は、
産業中分類ごとに設けられている小分類「管理,補助的経済活動を行う事業所」のことらしい。


この場合、トヨタの「本社工場」とか、銀行の窓口がくっついてるタイプの本店は、
「現業」として扱われる
ことになる。


なんということ…。

こういう情報こそ貴重なのに、
論文とか報告書とかで公になることは少ないらしい。

地道に集めるしかないのかしら。

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