研究ノート

原点

学部のころは、
東京一極集中の問題に強い関心があった。

そこを論じるのに避けて通れないのが
「本社機能」の集積で、
「本社」というフワッとした概念を
どうにかして可視化したいというのが、
大学院進学後の研究テーマになった。

それからずっと、
産業連関表で本社部門を推計することに専念していて、
当初の問題意識から離れていってるような危機感は
前からあった。

もうちょっと根本的なところを勉強したいと思いつつ、
目の前のあらゆることに目を奪われて、
なかなか本腰入れて取り組めないことにモヤモヤ。

今日の研究会でも、
そんな風な話題が出てきたけれど、
議論に参加できるほど意見も固まらず。

落ち着いて考えてもまとまらないので、
「ああこれはアウトプット過剰の
インプット不足に陥っているな」と反省。

地方は基盤産業がなかなか育たず、
外貨を稼ぐ環境ができていない。

一方で、
政府部門の経済活動で
東京から地方への資金流入があるわけだから、
地方にとっては政府部門って重要だよね、という議論。

医療・福祉依存型の地域経済を
悪いようにしか捉えていなかったけれど、
そうか、そういう考え方もあったのか。

でもやっぱり、それはサステイナブルではないという意見も。

東京が地方を支えているのか。
地方が東京を支えているのか。

ここらへんの議論が、
私のなかでは大学院入学時の知識で止まっている。

ああ早く夏休みにならないかな。

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