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民活型巨大プロジェクトが地域に残したもの
1980年代の四全総時代、大規模なプロジェクト型地域開発が各地でおこなわれてきた。 この背景には、アメリカとの貿易摩擦を受けて内需拡大路線に進もうとして、「公共投資」っていう発想に至ったのもあり。 あるいはオイルショック…
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戦後の地域開発の問題点
戦後おこなわれてきた地域開発政策。 国が主導して、トップダウン的に推し進められてきたいわゆる「全総」の何が問題なのか。 それは、「住民の生活領域としての地域」ではなく、「資本の活動領域としての地域」とみなしてきたところに…
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地域が衰退した理由
地域産業の後退、就業機会の縮小・不安定化はいったいなぜ起こったのか。 これについて岡田(2020)は、「二重の国際化」を指摘している。 まずは「企業の海外シフトと資本蓄積の国際化」。 地方に立地していた工場は閉鎖され、国…
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『本社は田舎に限る』を読んで
本社機能の研究者として、エピソードベースの本社の話は聞けないものかと学生時代から思っていた。 でも案外、「本社」に特化した本なんて専門書以外に出てないもので。 気まぐれに検索すると、吉田基晴著『本社は田舎に限る』を発見。…
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逆行する日本
日本経済をむしばむ地域経済の衰退、人口減少の問題。 日本の政策文書では、その根本的な原因を科学的に解明することなく、地方行財政制度の問題としている。 地方が国へ過度に依存している。なので地域間の競争で活性化しましょう。自…
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誰のための「地域」なのか
世界地図とか日本地図をみていると、あたかも「一つの国を細分化すると、地域がある」ように錯覚したまま、金太郎飴的な「地域」として捉えがちになるけれど。 岡田(2021)は、「人間の生活領域」の積み重ねが国となり、世界となる…
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地域経済分析システム(RESAS)で島根県のデータ収集をしてみた①人口マップ
自治体の取り組みを情報面から支えてくれるという「地域経済分析システム(RESAS)」。前々から気にはなっていたけど、ちゃんと使ったことはあまりないので、今回は島根県で色々調べてみた。 トップページの左上「マップを選択して…
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事業を考えるときに必要なこと
事業を考えるとき、「行政資源」から考える方法がある。 行政資源とは、牧瀬(2021)によれば「行政運営を進める上で必要とされる要素」。 このとき、5W1Hで事業の内容を掘り下げるやり方もある。そうすることで、他の人にも理…
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シティプロモーション
たくさんの自治体が、あらゆるかたちでシティプロモーションをかけている。 定義は決まってはいないけれど、牧瀬(2021)によれば、それは「都市・地域の売り込み」なんだそう。 ざっくりとした定義ではあるけれど、決まったかたち…
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8月16日 オープンイノベーションって何ぞ
近年の自治体の動向として、「オープンイノベーション」なるものがあちこちで行われている。公民連携のイメージに近いらしい。 牧瀬稔氏は、行政学や地域創生からの観点からオープンイノベーションを以下のように定義する。 自治体単独…