研究ノート

人巡り東京Days

また東京の実家に帰省。
翌日から3日連続でお出かけ。

1日目。

友人であり、
大学院時代の後輩(D1)でもある中国人留学生と遊ぶことに。
その友人が住む下北沢を案内してもらった。
わたくし、下北に行ったことが(多分)ないエセ東京都出身者なもので。

「サブカル」とか「芸事で食べてく人が下積み時代を過ごす町」という
勝手なイメージがあったのだけど、遊び人の妹にどんなところか聞いたところ、
古着と雑貨って感じ。
とひと言。

んな極端なと思ったら、
ほんとにその通りだった。

手狭な道に並ぶのは古着屋か雑貨店ばかりだった。
「古着屋に行く」という選択肢が全くない私にとって、
そこはまさに未知の世界。

でも、友人と一緒にいくつか入ってみると、
アメリカっぽいもの、
バブルっぽいもの、
アンティーク系などなど、
それぞれに特化しているのだと、
それはそれで面白いなと思った。
専門性、何かにトガるって大事ね。

ただ私、こういうところに来ると、
ついつい「これは何?w」「誰が着るの?w」みたいな感じでいじりたくなる。
でもいじっちゃマズいよなと思い、
自重するあまり、
すご~い
しか言えなくなるのである。

こういうとき、自分はすごくつまらない人間なのかもしれないと思って落ち込む。
20代前半を、研究ひと筋の泥臭い下積み時代として費やしてきたツケでもある。
もちろん後悔はしていないけれど。

正午に集合したということもあり、
取り敢えず腹ごしらえ。

友人が気になっていたパンケーキ屋さんでテイクアウト。
二人ともスフレサンドのストロベリーを。
卵が効いてる感じで美味。ふわふわ。
食べ歩きといいつつ、これだけでお腹いっぱいになっちゃった。
FLIPPER’S 下北沢店

次に、なんか面白いお店があるということで連れて行かれたのが、
B-SIDE LABEL」。

…これは、著作権的に大丈夫なんですかと心配になる店構え。
気にしないことにして、中に入ると、
壁一面のステッカー。
二次創作もあり、オリジナルもあり、
絵のタッチも全然違うものがずらり。

こういうところも、
1人では決して入らない。
ので、鑑賞スタイルで色々感想を言っていくうちに、
なんかハマってしまった。

だって可愛いんだもの。
(いのしし年生まれの私は、ウリ坊なるものを見ると思わず買ってしまう習性がある。)
2枚セットで楽しめるので、
思わずセット買い。

店員さんも、
このシリーズが気に入ってしまった私に
色々教えてくれる。持ってきてくれる。
完全にカモネギの私。

そのあと、中国人がやっているという小籠包のお店へ。
(たしか上海の…?)

肉汁が美味しいとのことで、
口に入れた瞬間から、予想を超えた量が。
注文を受けてから揚げてくれるので、めっちゃ熱い。
でも美味しい。
普通のよくある小籠包と違って、
下の方が何か固いサクサクしたものでできている。
なんだろうこれは。
友人もさすがに分からないという。

コロナ直前に、指導教員の出張に同行して上海に行ったことがあるけれど、
そのときさんざん食べた小籠包にも、
このサクサクはなかったなぁ。
ディープなり、中国。

最後に、進路や研究生活の悩みが尽きない友人と
ちゃんと語れる場所がほしいなと思い、
私の希望で純喫茶探しへ。

島根に住むと、
近所にカフェとか全然ないので、
なんか憧れが強くなってしまった。

でもお盆の時期で、
どこもかしこもお休み。

ええ~
個人的に、
サービス業として
みんなが休むときに休むとかどうなのって思っちゃうけど、
運よく一軒
営業中の純喫茶を見つけた。

まあそのころには
二人とも歩き疲れて
本格的なおコーヒーを味わうとかできなかったけどね。
このレトロな感じ、
ちょっと好きだな。
(でもルールが結構あって、ちょっと堅苦しかったかも)

他にもメキシコ雑貨とか、
色々回りつつ、
語り合う。

悩める後輩の話を聞いてあげようと思ったのが、
なぜか大学教員としての愚痴がボロボロ止まらない私。

私こんなストレス溜まってたのかね(笑)。
なんか今日はネガっちゃうな~。
ごめんよ~って感じ。

でも充実した一日でした。

2日目。

精神科医・樺沢紫苑先生が主催する
情報発信者のためのコミュニティ「ウェブ心理塾」のセミナーへ。

今回は「サラリーマンでもできる! 情報発信からの、副業、起業!」。

会場参加ははじめて。
勢いで懇親会まで申し込んでしまった。
もうドキドキ。

でもあのサラタメさんも登壇されるとか、
サラリーマンの副業をテーマにした内容とか、
こんな機会もうないんじゃないかという豪華セミナーだったので。

コロナ感染者数もピークに近い状態だったけれど、
会場は満席のうえ補助席まで。

5時間弱という長丁場セミナーながら、
超濃密な情報のシャワーを浴び続け、
割とあっという間に感じられた。
メモが止まらない~~。

会場の後ろの方では書籍の販売もあり、
その横に本物の樺沢先生が…!

思わず未購入の本をひと通り買ってしまうよね。
サインとかもらっちゃうよね。

このまま満足して帰りたい気持ちだったけれど、
懇親会参加者用の紫の紙バンドを腕に付けてしまったので、
もう逃げられない…。

ウェブ心理塾では、
本格的な出版企画コンペも毎年7月に開催されるそうで、
その直後ということもあり、
セミナー会場では人間関係が出来上がっちゃってる感じ。

あっちでもこっちでも
キャッキャ話しているのが聞こえ、
「私…あの中に入っていけるのかしら」と
不安は募るばかり。

っていうか懇親会のお店はどこ…?
と思っていたら、事務局からメールが。

あ、各自で行く感じ?
それならちょっとホッとする。

時間ちょうどくらいに行ってみると、
既に何人か集まっている。
小さなお店を貸し切り状態。

え、立食形式ですか…?
一番苦手なやつ~~~。

取り敢えず近くにいた人に話しかけると、
立食のときもあれば座席スタイルのときもあるとか。

初めて参加の人は
名札に蛍光ペンで印が描かれていて、
たまに「初参加でまだ樺沢先生と話してない人おいで~」みたいな案内があるらしい。
入会が1年くらい前だった私にその印は付いておらず(笑)。

でも一人と話してると、
他の人も入ってきてくれたりして、
少しずつ人の輪が広がっていく感じでよかった。

というかみんなやさしい。

出版企画コンペを通じて、このウェブ心理塾から
既に何冊か出版している立派な著者さんがゴロゴロ。
すごい空間だな。

でも多分、勇気を出して話しかけたら
全員気さくに話し相手になってくれそう。

色んな人と話すために
今話してる人との会話を切り上げるとかの技術がない私は、
割と特定の人とずっと話してしまったけど、
名刺の手持ちストックが切れそうな具合には参加できたかな。
頑張った私。

樺沢先生とも少しお話できて、
今の路線でよさげだということでひと安心。
ついていきます!

昨日の歩き疲れが残っているなかで
3時間立ち話は結構足の裏にキた。
ネットや本じゃ入らない情報が満載で充実した時間だったけど、
懇親会は2回に1回くらいで…いいかな。最初は。
徐々に知り合いが増えたら楽しそうなんだけどね。

3日目。

本業である研究。
共同研究の先生たちと対面でのミーティング。

毎週火曜日の夜にオンラインで話してるけども、
やっぱり対面の方が断然話しやすい。

憧れの大物の先生なのに、
ざっくばらんと面白い話をポンポンしてくれる。
なんというサービス精神。

そしたら、経済統計の世界で
超有名な先生もいらっしゃった。

…え、ちょ、聞いてないんですけど。
セミナー講演でお話されてるのは聞いたことがあるけれど、
恐れ多すぎて名刺交換できなかった先生。

まさかこんなかたちでお近づきになれるとは。

担当部分の、
というか
もろ研究テーマの
「本社機能の経済統計上の扱い」について、
これまで知りえた情報をパワポに貼っ付けまくった資料をお渡しする。

で、色々よくわかんないところを
超プロフェッショナルたちに聞きまくる。

うわぁぁぁ、なんて贅沢な時間…
こんなチャンスそうそうないと思って、
レポート採点も放っぽらかしで頑張ってよかった!

勉強不足が浮き彫りになるばかりで恥ずかしかったけど、
それでも色々教えてくれる先生方。
ありがたいであります…。

緊張もしたけれど、
充実して楽しさもあった3日間。
オンラインや本じゃなかなか仕入れるのが難しい情報がゴロゴロ入ってくる。
果たして私はこの膨大な情報を処理し切れるのか。
地方大学の先生たちが、あの手この手で東京に出張してくる意味が分かったような気がする。

Pocket
LINEで送る